04.25
マッチングアプリを「カトパン効果」で攻略した女性から学ぶべき教訓
スマホひとつで気軽にパートナー探しができるマッチングアプリ。職場などリアル社会でいい出会いに恵まれない人たちにとってはインストール必須のお役立ちツールです。アプリをダウンロード後、会員登録を進める上で最初の障壁になりやすいのがプロフ写真ではないでしょうか?人は見た目が9割と言われますが、同じ土俵で勝負しない秘策もあります。
マッチングアプリで出会って結婚した40代半ばの女性
とある女性がマッチングアプリで運命の相手と出会い、スタートからわずか半年で結婚に至ったというエピソードから得た教訓の話です。
一般的に女性がマッチングアプリに登録すると、同じくパートナー探しをしている男性からこれでもかというほどいいねやメッセージが届きます。もちろん年齢が若かったり、プロフ写真がかわいかったりと一定の条件付きですが、女性の場合、基本的にはアプローチしてきた男性たちの選別作業をアリorナシで続ける日々だと思います。
先に説明しておくとその女性の年齢は40代半ば。20~30代が中心の婚活市場においては出遅れ感の否めない熟年ゾーンです。ただ彼女はどうしても結婚したい、なんとしてでも結婚したい、結婚するまで終われないという強い意志の持ち主で、ついでに相手に求める条件もなかなかのハイスペックでした。高身長、高学歴、高年収のいわゆる普通じゃない普通に関して妥協できないタイプだったのです。
そんな彼女がアプリ登録からわずか半年で理想の相手と結婚に至った理由がこちらです。
スーパーポジティブなメンタル。
実際に話してみてなるほどと思いました。発言に後ろ向きなワードは一切出てこず、強い突進力と明るい性格の持ち主であることはすぐにわかりました。
プロフ写真なしでも大量のアプローチが届くワケとは?
と聞いて「だったら結婚もできるでしょ」と思われるのかもしれませんが、彼女が持ち味を発揮できるのはマッチングしたあと、実際に会ってからのことです。
ではどのようにマッチングを成功させたのでしょうか?
彼女は40代半ばという年齢をウソ偽りなく公開しているにもかかわらず、スマホの通知が止まらないほど大量のアプローチがあったのだとか。しかし驚くのはここからです。
実は彼女、プロフ写真を掲載していませんでした。
顔もわからない40代半ばの女性になぜ男性からのアプローチが殺到したのでしょう。こたえは写真ではないプロフィールの一文にありました。
「カトパンに似ているとよくいわれます♪」
この記事の中で読むと「ふうん」って感じかもしれませんが、マッチングアプリのプロフィールに記載されている状況を想像してみてください。男性のみなさん、ちょっとザワザワしませんか?
一度火が着いた男性たちの妄想は止まらずゴールを目指す
カトパンとは言うまでもなく元フジテレビアナウンサーの加藤綾子さんのことです。これは彼女が研究に研究を重ねた末に編み出した秘策だそうで、写真を掲載せずにカトパン似であることを伝えれば想像力豊かな男性たちは放っておかないだろうと。
カトパンに似ている……。
そう聞いて世の男性たちは持って生まれた想像力を最大限に活かしてこう考えるはずです。
顔が整っている、美しくもかわいい、スタイルがいい、手足が細長い、肌がきれい、髪型が理想的、声に癒される、どんな服でも似合う、頭がいい、仕事ができる、男を立ててくれそう、いい奥さんになりそう、ピアノが弾けそう、料理も得意そう、友だちに自慢できる、両親も喜んでくれる、いや自分が一番喜べる、これはもうカトパンでいいんじゃないか?、そうだカトパンにいいねを押そう、カトパンにメッセージを送ろう、カトパンに会いに行こう、カトパンと付き合おう、カトパンと結婚しよう、春のカトパンまつり開催決定じゃ!
想像の先にあるのは妄想という名の宇宙です。妄想に支配された男性は夢と現実の区別がつかなくなり、目の前のゴールに人生を蹴り込んでしまうものなのです。
かくして彼女はミッション成功に至ったわけですが、このエピソードから得た教訓はマーケティングにも十分通用すると思います。
ユーザーが勝手に想像を膨らませて購買意欲を高めてくれるようなキャッチコピーとか。なにかしらの心理効果に当てはまるような気もしますがとりあえず「カトパン効果」として覚えておきましょう。