2022
04.08
優先順位はSNS以上「ブログから進化したオウンドメディア」の効用とは?

優先順位はSNS以上「ブログから進化したオウンドメディア」の効用とは?

CONTENT MARKETING

SNS全盛の時代にブログというとちょっと古いイメージを持つ方が多いのかもしれません。イメージはどうであれ今もブログはちゃんと存在しており、書き手もたくさんいます。残っているものにはなにかしらの価値があるはずです。ということで今回は企業におけるブログ活用のメリットについて考えてみましょう。

SNSで技術やサービスの魅力を伝えるのは難易度が高い

SNSを活用した情報発信ではテキストならTwitter、写真ならインスタグラム、動画ならYouTubeというのが一般的な認識だと思います。これは企業でも同じことで新商品が出たらTwitterでつぶやき、インスタグラムでビジュアルをアップし、場合によってはYouTubeでCMを流すことでしょう。

ただしSNSはフォロワー向けの情報発信なので、フォロワー数によってその効果は変わってきます。当たり前ですがフォロワー数100人と1万人では発信力がまるで違います。つまり情報を出す前から効果が見えているのです。100人のフォロワーを1万人に増やすことはたやすくなく、昨日の今日で叶うような話ではありません。

そこで強い発信力を持たない企業は50万人とか100万人とかすでに多くのフォロワーを獲得しているインフルエンサーとタイアップして商品を認知させようと目論むわけです。今が流行りのインフルエンサーマーケティングですが、瞬間最大風速的な効果は十分に見込めます。

宣伝したい商品がお菓子やゲームのようにわかりやすいもの、目に見えるもの、すぐに体験できるものであればSNSもインフルエンサーマーケティングもOKです。逆に技術やサービス、B to Bだとどうでしょうか?

YouTube での説明動画は良案ですが、さすがにTwitterとインスタグラムだけではPRが完結しないと思います。

バズらなくてもいい!脱ブログからのオウンドメディア運用

SNSは必ずしも万能でありませんが、情報の拡散力は優れているため使い方さえ間違えなければ企業の強い味方になってくれます。

では、あらためて。

SNS=拡散ツールです。

不特定多数とのコミュニケーション。これこそがSNSの本質です。たとえフォロワーが少なくても圧倒的ユニークな情報を発信すれば、驚くほどのリアクションが返ってきます。いわゆる「バズる」というやつです。

しかしながら社内に有能なコピーライターを抱えていたとしても、毎回バズらせることは無理です。仮に数ヵ月に1回バズったところで賞味期限は短く、継続的なPRとはなりません。

短期決戦ではなく長期戦で勝負したいという企業のみなさんにおすすめしたいのがブログです。

「今さらブログ?」と思われる方も多いのではないでしょうか?

ブログはかつてインターネット上に書き記す日記の役割を果たしていました。やがてブロガーと呼ばれる人気の書き手が登場し、芸能人がファンに向けてプライベートを綴るなどエンタメ性を加速させていくことに。それもひと昔前の話です。

今はどうかというと企業価値を高めるメディアとしての利用が増えています。企業が運営する自社媒体という意味で「オウンドメディア」と呼ばれています。有名どころのオウンドメディアを3つあげてみましょう。

トヨタイムズ(トヨタ)
https://toyotatimes.jp/

キンダイピックス(近畿大学)
https://kindaipicks.com/

Lidea(ライオン)
https://lidea.today/

さすがに昔ながらのブログ感はありません。いずれも書店に並ぶ雑誌や専門誌を読んでいる気分になります。でもやっていることは記事を書いて公開するといういわゆるブログの作業です。

ではなぜ企業がオウンドメディアを運用しているのでしょうか?

持ちネタの宝庫!?会社の規模が小さいほど記事を書くべき

主な目的はブランディングとマーケティングの2つです。ブランディングは自社の企業価値を高めたり、イメージアップを図ることです。マーケティングはこの記事を読み、商品やサービスに興味を持ち、購買意欲を高めた人たちを実際に買う・利用するという行為に導くことです。

それぞれの実現のためにも日記のような雑文ではなく、しっかりした文章と写真で記事を構成し、自社の魅力を伝える必要があります。

またオウンドメディアはSNSとタッグを組んでの戦略的活用が可能です。読んでほしいと思う記事があれば拡散力のあるSNSを使って不特定多数の人々に広く伝えることができます。Twitterに記事のリンクを貼ってひとことつぶやくだけでOK。思わぬ層からの反応も得られたりします。

さらにいうとオウンドメディアは資産になります。続ければ続けるほど記事は蓄積されていき、より多くの人からのアクセスが期待できます。ニュースリリースだと新着メインですが、オウンドメディアは古い記事も魅力的です。

オウンドメディアを立ち上げ、記事をアップしてSNSで拡散することはなにも大企業に限った話ではありません。世に出していないネタを持て余している中小企業、零細企業こそやる価値があるわけです。