2022
10.28
「売り上げゼロなどあり得ない」というネット通販のポジティブシンキング

「売り上げゼロなどあり得ない」というネット通販のポジティブシンキング

CONTENT MARKETING

「そろそろウチでもネット通販を」と考えている方も多いのではないでしょうか?ネット通販は販路拡大&商圏拡大の有効な手段ですが、メリットとデメリットを理解した上で進めることをおすすめします。利用者側からはなかなか見えてこないオンラインショップ運営あるあるとは?

北海道から沖縄まで日本全国に商圏を拡大できる

ネット通販の魅力はなんといっても新しい販路を開拓できることです。むしろそれが一番の目的なのかもしれませんが、売り上げを立てる場所がひとつでも増えれば安定収入に安定経営が見込めます。実店舗をつくったり増やしたりするにはまとまった初期投資が必要ですから、とりあえず負担とリスクの少ないオンラインショップでやってみようと。これこそがネット通販あるあるのランキング第1位です。

そしてネット通販という新たな販路を手にすることで商圏は日本全国に広がります。半径20km程度だった商圏がネット通販をはじめたとたんに急拡大。北は北海道、南は沖縄、見たことも聞いたことのないような市町村にまで商品を届ける可能性が出てきます。かなり夢のある話ですよね。実際に「こんな遠くから注文が入った!」とウルウル感動することは確かにありますが、せいぜいオープンから1~2ヵ月くらいの話で売り続けていればそのような状況にも慣れてしまいます。

とはいえ自社の商品が500km以上離れたところに住んでいるお客さんのもとに届き、食べてくれるなり使ってもらえることはネット通販ならではの魅力です。商品と同時に会社やお店の名前を届けられるという部分も大きく、ブランディングを検討するきっかけにもなりやすいです。

トラブル対応はネットならではのもどかしさが

ネット通販をはじめるに当たってよく聞かれるのが「クレームとか大丈夫?」です。たびたびニュースでも話題になるクレーマー問題。どこからどこまでがクレームなのか線引きは難しいですが、お店に大迷惑をかけるような悪質クレーマーと出会う確率はかなり低いといえます。年に1人でも多いくらいで、それ以上となると商品やショップの特性にクレーマーを呼び寄せる要因が隠れているのかもしれません。

現実的によくあるのはキャンセル、商品の交換、決済トラブル、発送トラブルの4つです。いわゆるクレームとは違いますが、お客さん側、ショップとお客さんの間で起こるなにかはショップに連絡が来るのでちょっと面倒くさいのと、メールや電話での応対など対面販売にはないもどかしさがあります。言ったとか言ってないとか、聞いたとか聞いていないとか。信頼関係が崩壊した相手とのメールのやり取りは結構大変です。

なさそうであり得るのはクレームよりも想像以上に注文が入りすぎて発送が追いつかないことです。たとえばマツコ・デラックスさんのような影響力のある人がテレビで紹介してくれたりすると心臓がバクバクするほど注文が殺到します。オリジナルの商品であれば予見できそうですが、仕入れ品の場合は一晩で100とか1,000とか普通に注文が入るため、在庫管理だけは怠らないようにしましょう。うれしい悲鳴はやがて深いため息に変わります。

フィールドと戦略を間違えなければ必ず売れる

ネット通販は売れるときは売れるけど、売れないときはさっぱり売れないという水商売的な側面があります。でもガチで売れないからといって悲観している場合ではありません。天才物理学者ガリレオこと湯川学先生の言葉を借りれば「現象には必ず理由がある」からです。

メルカリなんかを見ればわかると思いますが、この世の中に売れないものなど存在しません。というのはちょっと言い過ぎかもしれませんが、誰かの不要が誰かの必要になる時代です。どんなものにも商品価値があり、どんなものでも売れるわけです。

つまり売り方さえ間違えなければまったく売れないということはありません。まずは適切な価格と送料、次に写真やコピーによる見せ方の工夫、最後に広告宣伝とオンラインショップなりの手順を踏むことでそれなりには売れます。ここで注意点をひとつ。安ければ売れるという考え方だけは捨てた方がいいでしょう。高過ぎるのはダメですが安過ぎるのはもっとダメです。

大きな過ちを犯しがちなのがショップを出す場所です。具体的にはショッピングモールか自社サイトかの2択です。Amazonや楽天などショッピングモールでの出店と自社サイトで販売するのとでは見込み客へのアプローチがかなり違います。ショッピングモールだと郊外のイオンモールがそうであるように、絶えず人が行き交う場所ですから黙っていても売れるものは売れます。一方、自社サイトは売る前に見つけてもらうための施策が絶対に欠かせません。その作業量を考えれば固定費やロイヤリティを支払ってもショッピングモールに出店した方が正解と思えることもあります。