06.11
Googleと好相性の「よくある質問(FAQ)」にバリバリ働いてもらう
いざ新しいコンテンツをつくろうと思っても、なにから手をつければいいのかわからないものです。普通にホームページを立ち上げる場合でも会社概要、事業紹介ときて「ほかになにがある?」と早い段階で立ち止まってしまいます。コンテンツに悩んだときは後回しになりがちな「よくある質問(FAQ)」から手をつけることをおすすめします。
Googleで検索されそうな質問をリストアップ
事業開始からそれなりに長い期間が経っていれば、問い合わせの種類や頻度をなんとなく把握しているかと思います。問い合わせをシンプルに言うと質問です。実際によくある質問を列記して、それに対する回答を書くだけで「よくある質問(FAQ)」が完成します。とてもカンタンですよね。
ここで考えなければいけないのがGoogleでの検索ワードです。たとえば足の不自由な方が車椅子で入れるレストランを探しているとして、そのときの検索ワードは下記のようになります。
「つくば レストラン 車椅子」
そしてこの検索ワードに対応する質問と回答は次の通りです。
【Q】車椅子で利用することができますか?
【A】車椅子のお客様も安心してご利用いただけます。スロープがありますのでご不便なく入店することができます。
つまり「よくある質問(FAQ)」はGoogleと相性がよく、検索ワードや検索意図に合わせることでホームページに呼び込みやすいという営業色の強いコンテンツなのです。どうせ作るのであればバリバリ働いてもらいましょう。
1の質問に対して1.5の回答が好印象のコツ
Googleの検索ワードを意識しながら質問と回答を1セットでリスト化するだけなので、そんなに苦労はしないと思います。
ひとつ注意したいのは無機質にならないようにすることです。
【Q】子ども用の椅子はありますか?
【A】あります。
どうでしょうか?
シンプルでわかりやすいですが、いまどきAIでもお客様とこんな会話はしないですよね。「よくある質問(FAQ)」は質問と回答のリスト化したものですが、そこにコミュニケーションがあるかどうかで印象がガラリと変わります。
【Q】子ども用の椅子はありますか?
【A】もちろんご用意できますので、遠慮なくお申しつけください。
せめてこのくらい書いておかないと接客態度の悪そうなお店だと思われてしまいます。ここでの主は疑問の解決ですが、さりげなく接客イメージやお店の雰囲気を伝えられるのも「よくある質問(FAQ)」のメリットです。
とはいえアピール強めの長文だと読む気にならないので、サラッと温かみのある回答を心がけましょう。どの質問に対してもやり過ぎはよくありません。1を聞かれて1.5を答えるくらいがちょうどいいと思います。
謎解きゲームにならないように関連ページへの誘導を
質問と回答のセットが増えてくるとページが縦に長くなるので開閉式のアコーディオンにするか、テーマ別に分けるなど見やすくするための工夫が必要です。
目に余るほどの膨大なページになりそうな場合は他のコンテンツを見直した方がいいのかもしれません。「よくある質問(FAQ)」はあくまでも補足なので、なんでもかんでも押し込むのではなく疑問解決の適材適所を考えましょう。たとえば「ラストオーダーは何時ですか?」のような質問に対する回答は営業案内など関連性の高いページに明記するべきです。
また「よくある質問(FAQ)」から他のコンテンツへの誘導も考えなければなりません。質問があるということはそれに付随する目的もあるはずです。疑問解決=目的達成ではないので、質問内容から想定できるサービスのページに誘導してあげましょう。
サービスが多岐に渡る場合はサービスページごとに「よくある質問(FAQ)」を付ける構成がベターです。せっかく訪れてくれたユーザーを右往左往させず、1ストップで満足してもらえるようなページ構成にするのが上手なやり方です。
誰もが知っているような大会社に多いのですが、謎解きゲームのようなホームページに出くわすことがあります。なにも疑問が解決しないまま、次から次へとリンクの先のページに飛ばされたあげく「トップページにもどる」はさすがに不親切ですよね。
ということで、フラストレーションたっぷりの電話がかかってこないように注意しながら「よくある質問(FAQ)」を充実させましょう。