07.15
滝沢カレンに学ぶ正しい見つけられ方とマーケティングのヒント
バラエティやドラマで活躍中の滝沢カレンさん。ちょっと天然なハーフ美女といった印象の彼女ですが、芸能界デビューのきっかけはスカウトだったそうです。スカウトなら普通の話に聞こえますが、滝沢カレンさんのエピソードは事業者にとっても「ふむふむ」と参考になりそうだったので取り上げてみます。
スクランブル交差点を毎日歩いていた中2の夏休み
滝沢カレンさんの魅力といえば抜群のスタイルにハーフならでは美貌、そして日本語がちょっと苦手というお茶目な一面ですよね。ミスセブンティーンのグランプリ、JJの専属モデルを経て現在はモデル業のほかバラエティ番組、ドラマ、映画など幅広い分野で活躍中です。
そんな彼女が某テレビ番組の出演時にデビューのきっかけについて語り、事務所のスカウトであることを明かしたのですが、かなり意外なエピソードが含まれていました。女優の竹内結子さんにあこがれ、モデル志望だった滝沢カレンさん。芸能界入りを目論む当時、中学2年生の彼女が実行したのがこちらです。
夏休みの間、渋谷のスクランブル交差点を毎日歩いていた。
そうしていた理由は「スカウトされたかったら」だとか。中2当時の話だとしても、あのスタイルにあの美貌はほぼ出来上がっていたと思います。実際にスカウトマンの目に留まり、芸能界入りを果たしたわけですから戦略としては大成功ですよね。
魚は海に、鳥は空に、スカウトマンは渋谷にいるということで、目的を果たす場所がわかったら行動あるのみ。ただこの場所から間違えている人は珍しくなく、丘で魚を釣ろうとしている失敗事例も多々あります。
愚直にアピールしなければ誰にも発見されず埋もれ続ける
アイドル、お笑い芸人、歌手、タレント、YouTuberなど有名になりたいと思っている人はたくさんいると思います。
現在のようにSNSでの露出が主流になるまで、オーディションか路上ライブが世の中に出るための手段でした。いわゆる地上戦です。今でこそ有名な女優さんでも死ぬほどオーディションに落ちまくったとか、コンビニバイトで食いつないでいたとか、かつての苦労話をよく耳にします。
直接出ていっても才能や可能性を認められてデビューできるのはほんの一握り。決して甘い世界ではありません。
今はYouTube、インスタグラム、TikTok、Twitterなど外に一歩も出ることなく広範囲にアピールできる発信媒体が豊富に揃っています。誰でも気軽に露出できるようになったからこそ、そのやり方に個人差が見られるのも事実です。
有名になる人に共通しているのは下記のような姿勢ではないでしょうか。
(1)毎日コツコツと
(2)自分の武器を活かしながら
(3)誰になにを言われようとも
愚直にやり続けることが必要条件で、プラス少しの運があれば思い描いた自分になれるのではないでしょうか。
特にSNSは呼吸をするように投稿すべし。いちいち立ち止まっていてはなにも発信できません。
IPPON女子グランプリで披露した異次元アンサーとは?
ところで滝沢カレンさんといえば今月4日に一般男性との結婚を発表したばかりですが、マーケティング関係の記事としてはもうひとつの話題に触れないわけにはいきません。
それは「IPPON女子グランプリ」での活躍です。
松本人志さんが面白いと思うことを実験していく「まっちゃんねる」の新企画。第3段として実施されたのが女性芸人、女性タレントのみによる大喜利勝負でした。
結論からいうと滝沢カレンさんは女性タレントでトップ、総合では準優勝と爆笑回答を連発し、前例なしの新企画も大成功に終わりました。数ある回答の中でも注目すべきはドラムロール大喜利で出した異次元アンサーです。
<お題>
「コイツ、毎回トーク盛ってるよな~」と思う芸能人第1位は?
<回答>
えっと、水谷豊さんです。
大喜利はお題に対してちょっと上手いことを言いながら笑わせるのがセオリーだと思いますが、この回答は上手くもなんともなければお題も完全無視の強硬突破というパワープレーです。
なのに面白い。
男女関係なくIPPONグランプリ史上最も面白い回答だと個人的には思いました。
大喜利路線から外れているのかもしれませんが、そもそもで考えると審査員を全員笑わせてIPPONを勝ち取ることがこの企画のミッションです。であれば滝沢カレンさんの回答は美しすぎるほどのストレートパンチでミッションをクリアしたと言えます。
手段にこだわらず目的を果たしにいくその姿勢にはただただ感心するばかり。集客したい、広くPRしたい、売上を伸ばしたいなど目的はシンプルなのに、手段を考えているうちになにが正解なのかよくわからなくなることってありますよね。パンチだって打たなければ相手に当たりません。
四の五の言わずに、答えを出せ。
滝沢カレンさんに大きなヒントをもらったような気がしました。