2023
11.15
初対面でもトークが弾む「雑談のネタ」とは?

初対面でもトークが弾む「雑談のネタ」とは?

WRITING

ちょっとした会話で場が和んだり相手との距離が縮まったりしますよね。いわゆる雑談ですが、これが苦手な人はコミュニケーションの悩みを抱えがちです。雑談が苦手な理由として「なにを話せばいいのかわからない」があると思います。でもご心配なく。最初にあるネタをぶち込むだけでオートマチックに話が広がります。

ラジオ番組の冒頭トークはプロだからできること

会社と自宅を往復するだけの毎日。休日も出かける気にならず。人に話せるようなこともなく。いつも雑談のネタに困っている。

そうそうと思った方はラジオに耳を傾けてみませんか?リアルタイムでなくても「radiko(ラジコ)」なら都合のいいタイミングで聞くことができます。

深夜枠より朝とか昼にやっている1人のパーソナリティーで進行している帯番組がおすすめです。

では早速聞いてみましょう。

ジングルと挨拶に続いて話がはじまります。

この前、こんなことがあって、こう思ったんですけど、みなさんはどう思いますか?

この短い冒頭トークが雑談の基本です。

続いてタイトルコールがあって曲紹介やコーナーに入るか、今日のテーマで話を展開していきますが、時間のある方は聞き続けてみてください。YouTubeの動画とは違うゆるいひとときを楽しむことができます。

帯番組だとほぼ毎日のことなのに話のネタが尽きないってすごいですよね。いつもちょうどいい尺とちょうどいい明るさの冒頭トーク。さすがプロって感じがします。

で、普段からこのような話ができる人は雑談で苦労なんかしていないはずです。

人はなぜ「天気の話」をしてしまうのか?

今日も暑いですね、今朝は冷え込みましたね、午後は雨が降るそうですよ、明日は雪かもしれませんね。

なんとなく天気の話から入ることって多いですよね。なぜかというと目の前にいる相手と確実に共通の話題だからです。

「この雨、いつ止みますかね?」
「え、雨なんか降ってないですよ」

どちらか一方が病的に鈍感でない限りこんなやり取りにはなりません。アメトーーク!ならぬ雨トークは意外と盛り上がるので、降っている日は雑談のネタをひとつ持っていることになります。

同じく話題として出しやすいのが地震です。

昨夜の地震はビックリしましたね、震度3らしいですけどもっと揺れましたよね、目が覚めちゃって眠れませんでした、深夜の地震は勘弁してほしいですね、朝の通勤時よりはマシですけど、電車止まると面倒ですからね、新幹線に数時間缶詰とか地獄ですよね、友人が以前そういうのに遭遇して、急にノドが乾きはじめるみたいで、以来ペットボトルの水を必ず持ち歩くようになったとか。

と、ここまで話を広げるころには雑談タイムも終了しているはずです。喫煙所ならちょうどタバコ1本分じゃないでしょうか。

逆に避けた方がいいのは相手が知らない話題です。たとえば円安がさらに加速したとかよくニュースでやっていますが経済事情に疎い人はたくさんいます。知らないし興味もないことを言われたところで「あ、そうなんですか」と気のない返事をするしかありません。こういう思惑外れが雑談の自信を失う原因になりやすいのです。

雑談力=質問力、誰にでもある地元の話を聞き出そう

天気や地震以外だとどういう話題が雑談のネタに適しているのでしょうか。暑くも寒くもなく、雨や雪も降っておらず、1ミリも揺れなかったと。平穏無事な日常の中中で切り出せるカードとは。

困ったことに今は共通の話題を探すのが難しい時代です。昭和・平成中期までならともかくスマホとYouTubeの影響で、なにを見てなにを知っているかは百人百色くらい人それぞれになってしまいました。SNSなど共通の趣味を持つ者同士で盛り上がるには十分な環境が揃っていますが、会社のオフィスなどリアルな現場にそのノリは持ち込めません。

これといった共通の話題がなく、かつ相手が知っている人の場合は問いかけから入るのが無難です。

新居の住み心地はどうですか?お子さんいくつになりました?キャンプは楽しめましたか?風邪は治ったみたいですね?

赤の他人でもないので少なからず情報は持っているはずです。実は雑談が得意な人ほど聞き上手だったりします。ポイントは職場でも仕事の話をしないことです。雑談が雑談にならないので場を和ませるとか相手との距離を縮めるという本来の目的を果たせません。

まったく情報がないときはなにかしらを見つけて褒めましょう。

今日の髪型ステキですね!その靴かっこいいですね!なんか肌ツヤがいいですね!

実は最近ジムに行きはじめたんだけど、そうしたら健康生活に目覚めちゃってスキンケアにもこだわるようになってね。

とかなんとか上機嫌で返してくれると思います。

では相手がまったく知らない人の場合はどうすればいいのでしょうか。初対面で唐突にほめるのはいやらしいというかスマートさに欠けています。話には流れというものがありますからね。

そこで相手にしゃべらせることを考えます。

「地元はどこですか?」

この質問をで自入口にすれば約9割の確率然展開できます。

同郷もしくは縁のある土地だったらラッキーですが、そう都合よく偶然は訪れません。相手の地元が北海道でも沖縄でもパプアニューギニアでもM78星雲でもフリでもいいので興味を持ちましょう。これは聞いた側のマナーです。

いつからこっちに?たまには帰りますか?方言とかありますか?

追い質問がなくなった場合は「へえー」と「すごいですね」をキャバ嬢みたいに繰り返すだけでOKです。

苦手なことほど先手必勝です。自分から質問を切り出して雑談上手になりましょう。