2023
05.29
副業ライターをやるくらいならコンビニでバイトした方がいいと思うのはなぜか?

副業ライターをやるくらいならコンビニでバイトした方がいいと思うのはなぜか?

WRITING

本業とは別口で稼ごうという人が増えてきました。コロナ禍以降に加速した感のある副業ブームですが、在宅でOKなクリエイティブ関連の仕事に注目が集まっています。動画編集、イラスト制作、デザインワークといわば令和の内職なのかもしれません。しかしこれらの仕事以上に大人気なのが副業ライターという選択です。

ライターが副業として大人気なのはどういうわけか?

なぜ副業としてライターが人気なのかというとシンプルに誰でもできるからです。ライター=文章を書く人と定義すれば確かにその通り。めちゃくちゃカンタンな仕事ですよね。

2つ目の理由は初期投資が少ないからです。ノートパソコンとインターネットの接続環境があれば十分。動画編集やイラスト制作ならハイスペックマシンが必須ですが、テキストを作成するだけなので10万以下のパソコンもしくはスマホでこと足りちゃいます。

そして3つ目。30分とか10分とか隙間時間に仕事ができてしまうことも副業候補になりやすい要因です。サッと書いてパパッと提出。本業が忙しい人でもやり切れそうです。

と、ここまで書いてきたことはすべて本当です。

本当ですが稼ぐために副業をはじめようとしている人はライターを候補から外した方がいいのかもしれません。金額にもよりますがおそらくコンビニバイトの方が効率的かつ健康的に稼ぐことができます。

それとは関係なく子育て中のママさんライターの活躍は顕著です。育児の合間に書き仕事なんて大丈夫かなと思いきや、忙しいからこその時短術が身についていてテキパキこなしてくれるという印象です。育児ストレスにライターストレスが重ならなければこれはこれでいい選択ではないかと。自宅にいながら気分転換できるとか。気分転換で仕事するのもどうかと思いますが、ちゃんとやってもらえるのはとても助かります。

副業でも本業でもできる仕事を好きになるのが理想的

文章を書くことが大好きで何時間でも書き続けられる人は性に合っていると思います。好きなことを仕事にできるって最高ですよね。ただライターというより作家やエッセイストを目指した方がハッピーになれるような気がします。

同じ原稿でもオリジナルか案件かで取り組み方はかなり違うからです。たとえばブログを書き続けられる力があれば依頼を受けるよりも独自のスタイルで世の中に訴えた方が気持ちは上がります。その取り組みが評価されたときにはライターという枠を越えて、好きな文章を書きながらしっかり稼げます。

好きなことを仕事にする。響きはいいですが、みんながみんなそうできているわけじゃないですよね。現実的には好きでもないことを仕事にしている人が大半です。嫌なことと向き合いながら日銭を稼いでいる人も少なからずいます。

サッカーが好きだからサッカー選手になった、演じることが好きだから女優になった、写真が好きだからプロカメラマンになった、

それぞれ仕事として成立しているのは「好きだから」だけが理由ではないはずです。

好きだから以上にサッカーが上手いこと、演技が上手いこと、撮るのが上手いことが認められなければ仕事として続きません。

好きという気持ちはとても大切です。

でも好みと仕事はほとんどマッチしません。才能も努力もまったく関係なくできるかどうかだけの話です。

できないことを続けるのは本当に辛いだけなので、ちゃんと活躍できるフィールドを探しましょう。一番のおすすめは「できることを仕事にして、その仕事を好きになる」です。

副業ライターあるある → はじめるのも飛ぶのも早い

あ、副業の話でしたよね。最近のことでもないですが次のような問い合わせが増えてきました。

「副業でライターをしていますが、なにか仕事はないでしょうか?」

仕事はいろいろありますが、まかせられるような仕事は案外少ないというのが実情です。副業ということは本業があるわけですよね?副業を否定するつもりはまったくありません。むしろ精力的に働こうという意思が感じられて好印象です。片手間ではないと思うものの、メインで取り組んではもらえないことは気がかりですが。

副業と言わない方がいいんじゃないでしょうか。

あと副業をはじめるに至った背景を教えてくれる人もいました。トラックの運転手さんもそのひとりです。長距離運転の休憩時間に書くことで少しでも生活費の足しにしたいと。リアルというか切実ですよね。

本業で稼げるように頑張ればという意見はナンセンスです。

その人なりに考えに考え抜いた結果だと思って尊重しましょう。

ただ残念ながら運転の合間に副業ライターをやるのは厳しいというのが精いっぱいの回答です。納期とクオリティを守りながら仕事を継続するという意味でかなり厳しいと思います。休憩時間はしっかり休憩しないと危ないですからね。

実はライターって飛ぶ人が多いんです。受けた仕事を投げ出して音信不通になっちゃう人たちが。

資格も技術も道具も不要に思えるライター業は参入障壁がゼロに等しいので、自分でもやれると思う人が多いのは理解できます。ところがいざ文章を書こうとすると、なかなか手が動かず、ストレスが溜まってきて、納期に間に合わないことがわかり、もうどうでもよくなって進捗確認の連絡に既読がつかなくなるのはある意味王道パターンです。

いやいや無責任に飛ぶなんてダメでしょ。

と、思った方はランサーズやクラウドワークスに登録して仕事を受けてみるのも正しい入り方です。ギャラは日本海溝の底より低いですが文量少なめで着手しやすい案件がいろいろあります。腕試しにちょうどいいので一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?

チャレンジついでに納期だけは絶対に守ってください。遅刻と同じく一度遅れるとクセになるので。

この世の中、楽に稼げる仕事などひとつもありません。楽そうに見える仕事ほど白鳥のように水面下でもがいていたりします。YouTuberだってちゃんとやっている人は絶対に楽じゃないですよね。