2022
05.05
原稿をリズミカルにしたいときは「文末の三角食べ」がおすすめ

原稿をリズミカルにしたいときは「文末の三角食べ」がおすすめ

WRITING

勘のいい方はもうお気づきかもしれませんが、ほとんどの原稿は文末をどう処理するかで読みやすくも読みにくくもなります。文末というのは「~です」とか「~します」の部分です。あまり深く考えすぎると頭が痛くなってしまうためノリで書けるように体で覚えましょう。で、そのヒントになるのが給食のとき先生に推奨されていた「三角食べ」です。

同じ文末を繰り返さず交互に使えば単調さが消える

まず「三角食べ」とは主食、汁物、おかずが目の前にあるとして、三角形を描くようにバランスよく食べましょうというアレです。とりあれずごはんだけガツガツいきたい人もいるでしょうが、特にこだわりがなければそうした方がいいですよ、という食べ方です。

誰になにを言われるわけじゃないですが、ラーメン、餃子、チャーハンだったら間違いなく三角食べでOKですよね。

ここからが本題です。

原稿を書く場合は「です・ます調」と「だ・である調」の2パターンがあります。文末が「~です」や「~ます」で終わるのが「です・ます調」で、「~だ」や「~である」で終わるのが「だ・である調」です。

つまりこの記事は「です・ます調」で書いています。ほかにも「だぜ調」とか「ざます調」とか「オネェ調」とかありますが、話が長くなるので別の機会にしましょう。

文章のリズムに注目しながら、いい例、悪い例を書くと次のようになります。

<A>
由佳さんは動物が大好きです。
自宅では犬を2匹飼っています。
2歳のメスと3歳のオスです。
彼女は朝の散歩を日課にしています。

<B>
由佳さんは動物が大好きです。
自宅で飼っているのは犬2匹です。
2歳のメスと3歳のオスです。
朝の散歩が彼女の日課です。

どちらもちゃんと読めますが<A>は「です」と「ます」が交互になるのに対し、<B>は「ですです」としつこいですよね。同じ「です・ます調」でも文末の処理でこのような違いが出てきます。

さらに手数を増やして読みやすい原稿に仕上げる

交互にしていても「です」と「ます」の2つだけを使い続けていると、全体的にフラットな原稿になりがちです。そこで次の手を考えましょう。

<「ん」で終わる文末>
・ということではありません。
・これだけでは終わりません。
・そうなのかもしれません。

この「ん」で終わる文末をたまに使えば、ちょうどいいアクセントになり次につなげやすくなります。

さらに手数を増やしていきます。

<体言止めの文末>
・行ったのは渋谷にあるカフェ。
・発売されたばかりのiPhone。
・犬と猿、そしてキジ。

これもアクセントになりますよね。ただ体言止めは原稿の種類によって使えない場合もあります。マニュアルなど説明文には不向きということで、暗黙の了解で使用NGです。逆にグルメやお店の紹介なんかには雰囲気が伝わりやすくていいんじゃないでしょうか。

まだ足りないときにはこういう手もあります。

<その他の文末>
・ということでしょう。
・になるとか。
・になるとのこと。
・になる場合も。

使い過ぎるとボヤッとしてしまいますが、どうしても硬さが抜けないときは合間に入れちゃいましょう。

原稿のリズムは「です」と「ます」を三角食べのように行ったり来たり、交互に使うことで上手くつくれます。原稿のボリュームが多いときは「ん」で終わるとか、体言止めなどを入れながらスラスラと読みやすくします。もちろん「だ・である調」でも同じことです。